氣
氣さん (8i73r0sg)2022/10/23 20:35 (No.583321)削除高田商メモ
【打順】①6山中 右(2年)、②5宮武晃 右(2年)、③8東口 右(2年)、④9米田賢 右(2年)、⑤7福井 右(2年)、⑥2北嶋 右(2年)、⑦3米田真 右(2年)、⑧1仲井 左(1年)、⑨4高島 右(2年)
まずはじめに言わなければいえないことがある。
高田商業戦を前に、一部で楽観論が流れているが、決してそんなことはない。
むしろ、相当に厳しい相手だという認識を持つべきであり、おそらく終盤までもつれた接戦になるだろう。
この一週間の準備の出来次第で、平安のセンバツの行方が決まる。
絶対に油断してはいけない相手だということを肝に銘じて準備すべきだ。
一球のミス、守備の乱れが、勝負を決することになるだろう。
気を引きしめてこの一週間を過ごし、万全の準備をして大一番の一戦に望んで欲しい。
【相手バッターメモ】
◇3番 東口が一番いいバッター。このバッターのみ警戒せよ。東口の前にランナーを貯めるな。
⇨このバッターの時は、送りバンドはない。バンドの構えをしていたとしても、必ずヒッティングしてくる。八鳥は東口の時はチャージを控えろ。
◇基本的にバッター全員がミート中心の軽打、同じタイプの打者ばかりと考えてよい。
◇長打はないが、全員がセンターから逆方向へ打つ意識が高く、次の打者に繋いでいく意識の高いチーム。
◇要警戒のバッターは特にいないが、桑江のピッチングスタイルからすると、外角中心の投球パターンでは、コツコツとミート主体で逆方向に打たれる可能性がある。
【平安バッテリーが意識すべきこと】
◇こういうミート主体のチームに対しては、これまで以上に思い切って強気にインコースを使う必要がある。
◇内外角の出し入れ、高低差を考えたピッチングを徹底すべし。
⇨ デッドボールを恐れるな。強気で内を攻めれば、桑江の外のスライダーもより効いてくる。
◇相手チームは桑江の情報をよく知っている。これを逆にプラスに利用せよ。
⇨桑江は五條シニア出身。相手チームの4番米田賢、7番米田真、9番高島も同じ五條シニア出身。
⇨桑江はこれらのバッターのことはよく知っているだろう。しかし、逆に言えば、相手バッターも桑江のことはよく知っている。
⇨桑江に関する情報は、相手チームに共有されていると考えておけ。
⇨桑江は、ここをマイナスと捉えるのではなく、逆に五條シニア時代のイメージとは異なる、「平安の桑江」としてのピッチング(内外角、高低差、クイックなど)を見せてやれ。
⇨よく知っている間柄だと思うが、試合前に話したり、笑顔を見せることは絶対にするな。平安のセンバツがかかった「勝負の大一番」だということを忘れるな。
⇨五條シニア時代のバッターがボックスに立っても、当たり前だが温情は不要。強気で内角を厳しく攻めろ。強気のピッチングが平安の勝利に繋がる。
◇決め球「フォーク」の使用
⇨ 一回戦でほとんど投げなかったフォークを有効に使え。次戦は平安のセンバツ出場がかかった大一番の一戦、普通の公式戦とは意味合いがまったく違う。この大一番の一戦で決め球フォークを有効に使え。
⇨相手バッター陣は、レベルスイングでコツコツ軽打で当ててくる打者が多い。高低差を意識させ、追い込んでからの桑江のフォークは、間違いなく威力を発揮するだろう。
【相手Pの特徴と対策】
①特徴
・このPの最大の特徴は、左から右足の軸足を一塁寄りに踏み込み、インステップして投げる点にある。
・平安打者陣は、ビデオをよく見て欲しいが、相手Pの球の出所は相当一塁側から投げてきて、右打者ならば外角いっぱいにストレートを投げこんでくる。
⇨ バッターボックスに立ってみれば、かなり外側から来るので、力のある乙訓打線も普段のスイングが出来ず、2安打に完璧に抑えられた。
・県予選の天理戦ではコントロールが乱れたようだが、乙訓戦を見る限り、このPはコントロールはいい。
⇨投球フォームをじっくり見ると、軸がしっかりしていること、頭の位置も上下にぶれておらず、基本的にコントロールはいい。
・一年生ながら淡々と機械のように投げこみ、身体つきも細く、投球フォームも力感を感じさせないことから、一見ボールも威力が無さそうに見えることから、一部では「軟投派のP」と評した論調も見られるが、決してそんなことはない。
⇨ ビデオをよく見て欲しいが、軸足にしっかりと体重を乗せて、腕をしっかりとムチのように触り、指先も最後まで押し出して投げているのがわかるはずだ。
⇨ バッターボックスに立って見ると打者の手元で結構、ボールが伸びてくる。乙訓の打者も1番から4番までは力があるバッターが揃っていたが、いずれも詰まらされて打ち取られているのは、見た目以上にボールが手元に来ているためだ。いつでも打てると思っていると、乙訓の二の舞になる。
⇨ 相手Pのコントロールはいい。四球は期待できないので、甘い球は初球から仕留めるつもりで振っていけ。甘い球は見逃せば、もう二度と来ないことを念頭におき、集中力を持ってバッターボックスに立て。
⇨ 外のストレートを如何にセンター方向から逆方向に打てるかが、攻略のポイントとなる。
⇨ この1週間で、一塁よりから投げる左Pの外のストレートをしっかりと踏み込んで打ち込んでおくこと。当てるだけのバッティングだと詰まらされる。しっかりと腰の入った強いスイングをコンパクトにセンター方向に低く打つことが攻略のポイントとなる。
【投球パターン】
・投球パターンは、右左打者に関わらず外のストレートが主体。ストレートをテンポ良く投げ込み、時おり緩い縦のドロンとしたカーブを混ぜながら、緩急で打ち取るパターンが投球の基本。
⇨ 乙訓戦を見る限り、落ちる系の球は無い。投球の軸のなる外のストレートを狙っていけ。コントロールはいいので、初球から甘い球を逃すことなく、しっかりと振っていけ。
・速い牽制球はない。
⇨ ゆっくりと足を一塁方向に出して、緩い牽制はある。
⇨ 一度牽制を入れたら、二球目の牽制はない。一球牽制を入れたら、次の球のタイミングで盗塁を仕掛けるのもひとつの攻め方だろう。足で揺さぶりを仕掛け、相手Pを決して悠々と楽に投げさせてはいけない。
⇨ クイックは至って普通。平安が2塁に走者を置き、バッターが右打者の場合、相手バッテリーの配球が外角いっぱいのストレートが中心となるため、3盗やダブルスチールは決まりやすい。
⇨ 基本的にコントロールが良く、ストライク先行で来る配球のため、エンドランで相手バッテリーを揺さぶる方法も有効か。
⇨ 普通に打つだけの攻撃では得点は期待できない。積極的な攻撃の仕掛けが必要かと感じる。
【相手の弱点】
・守備陣に大きな穴はない。特にセカンドの守備は高校生としてはかなり巧い。外野陣も乙訓の外野への飛球を難なく処理していた。
・あえて指摘すれば、試合運びに怖さがないことが弱点か。
⇨ 乙訓戦、プレイボール直後にライトの守備交代を告げていたり、シートノックで内野バック高田商業監督の采配は独特。
⇨ おそらく平安戦でも変わったことを仕掛けてくるが、相手独特のルーティンを気にする必要はまったくない。相手が何をしようがいつもの「平安の野球」をやるのみ。
⇨ 相手の試合運びは決してうまくない。作戦面で特筆すべき揺さぶり、仕掛けなどの怖さはない点が相手チームの弱みと言えるだろう。
【平安の勝利に向けて】
・勝敗は桑江のピッチングにかかっている。テンポ良く、リズム良く、気迫のピッチングでひとつひとつアウトを積み重ねていけ。
・桑江はプレッシャーを感じるだろうが、バックの内外野陣を信頼し、腕を振って思いっきり松浦の構えるミット目掛けて投げ込むだけや。
・松浦は死ぬ気でどんな球でも前で止めてやれ。決して後ろに逸らすな。おそらくフォークを解禁することになるが、基本どおりに何が何でも前で落とせ。
⇨ 九州からわざわざ平安の門を叩いてきた強者だろ。松浦のリードで桑江のフォークを有効に使い、桑江の良いところを引き出してやってくれ。松浦のリードが平安の勝利に結びつくことになる。
・内外角野は、マウンドで踏ん張る桑江を死ぬ気で守って、守って、守りぬけ。華麗さは求めない。堅実な平安の守りをやれば、必ず勝てる。
一歩めを大事にし、着実にアウトを積み重ね、桑江を全力で助けてやることだ。
海南戦では、桑江が先頭を四球で出した直後に、ファーストの平中らが桑江のもとに駆け寄り声を掛ける場面が見られたが、この姿勢は非常に素晴らしい。
掛ける言葉の内容は何でも構わない。マウンドで声をかける行為だけでも、「バックには俺らがついている、安心して思いっきり投げ込め」とのメッセージが伝わるものだ。
それだけでも、マウンドの桑江に勇気を与えることになる。
桑江は、魂のこもった強氣の一球を打者に向かって投げ込んでいけ!
ひとつひとつのアウトを積み重ねたその先に、センバツが見えてくる。
【最後に】
センバツのかかった大一番の一戦、京都の名門 平安のプライドをかけ、平安の底力、恐ろしいほどの勝利への執念、紀三井寺で見せつけてやろうやないか。
特別なことはやる必要は一切ない。
普段の練習どおりのことを普通にやれば、それで十分。
内外野陣、ベンチ、スタンドの部員は、マウンドで踏ん張る桑江を全力で励ましてやれ。
桑江はバックを信じ、持てる力をこの一戦にかけて、粘って粘ってはひたすら投げ続けろ。
攻撃陣は、一回の攻撃から集中力を持って、相手Pの自信のある外の真っ直ぐを、素直にセンター方向に低いライナー性の強い打球を打ち返すイメージを待って、初球からコンパクトに鋭くスイングしていけ。
ランナーに出れば、積極的に仕掛け、相手Pに揺さぶりを掛け続けろ。これが相手バッテリーにボディブローのように必ず効いて、後半に平安のチャンスが必ず出てくるはずだ。
一塁ランコーはもっともっと声を張って、打者やランナーに声掛けし、相手バッテリーにプレッシャーをかけろ。
三塁ランコーは、ホームへのゴー、ストップを全力で大きな動きとジェスチャーで走者に指示しろ。まだまだ大きい動作で指示した方がいい。
センバツで全国制覇した河合主将の世代の三塁ランコー佐々木翔斗は、天才的なランナーだった。佐々木の瞬時の的確な判断で勝った試合も幾つもあった。
あらためて強調したい。
センバツのかかった大一番の一戦、バッテリーを含めた内外角陣、ベンチ、スタンドの部員、関係者全員が束になり、オール平安で相手に向かっていこうやないか。
京都国際の勝敗など他高のことはまったく関係ない。平安は次戦に勝つしかない。如何に勝つかを考え、しっかりと準備するしかない。
京都3位 平安の恐ろしさ、不気味さを存分に見せてやろうやないか。
頭は冷静、心は氣迫を剥き出しにし、オール平安で全力で相手に向かっていき、必ず勝つぞ!