氣
氣さん (8rvz1ueg)2023/6/25 00:15 (No.823886)削除平安の勝負の夏が始まる。
組合せを見たところ、平安の対戦相手、日程ともに最高のところを引き当ててくれた。
山口主将は選手宣誓も引き当て、100回記念大会の松田憲之朗主将と同じく、何かしらの強運を持っている。
コロナ禍から日常が戻りつつある中、高校野球ができる喜びをあらためて噛み締めるとともに、様々な立場の方からの協力に感謝しつつ、全力でプレイしなければいけない。
夏独特の一発勝負の緊張感のあるなか、一球一球に集中し、全身全霊をかけて、京都大会を正々堂々と戦って欲しい。
平安の戦い方としては、これまで積み重ねてきた練習の成果を信じ、一戦必勝、目の前の対戦相手をひとつひとつ倒すことに尽きる。
それを踏まえたうえで、現役の君たちにあらかじめ伝えておきたいが、3回戦の成章戦は厳しい戦いとなる。
成章はノーシードだが、昨夏も平安戦で先発した左腕 田崎が今年の夏も満を持して登板する。
また、田崎以外にも昨夏のレギュラー 3名が、今年の中心選手となっており、要注意であることを伝えておく。
特に1番センター 鳴坂(左打)、2番ライト岩松(左打)の1、2番は、決してボール球に手を出さず、ミートも非常に巧く、センター方向に叩ける好打者である。
この1、2番は、昨夏の平安先発 久門や田中の投球に対し、しっかりボール球を見極め、タイミングを合わせ、うまく捉えていた。
昨夏も成章1回表の攻撃時には、この1、2番が久門のボール球を見極め出塁したことをきっかけに3点を先制され、成章を勢いづかせていたことを記憶している。この2人については、ほとんど出塁を許していたのではないかと思う。
まぁ、いずれにせよ、今夏の成章戦については、桑江が先発で行かなければいけない。
この1、2番に対する具体的な攻め方としては、内外角と高低差をうまく使いながら、テンポよくストライクを取ってバッターを追い込み、内野ゴロに打たせて取りたい。
成章の4番レフト寺地(右打)も昨夏の平安戦には6番ライトで出場していたが、このバッターも昨夏の平安戦でもタイミングが合っていた。
基本的にこのバッターは、センターから右方向への打球が8割、左方向への引っ張りは2割ほどである。真ん中から外角の真っ直ぐを右方向に強く振り抜けるバッターである。
桑江は、内角をつきながら、縦に沈むシンカーをうまく使いながら、内外角に散らしながら、うまくバッターのタイミングを外して打ち取りたい。
タイプは異なるが、東京ヤクルトスワローズのベテラン左腕 石川雅規(青山学院大)のピッチングは参考になる。
石川雅規は、桑江と同じく上背が170センチにも満たない小柄な身体だが、プロの強打者相手にタイミングをうまく外しながら、緩急と内外角の出し入れ、高低差をうまく駆使し、バッターの芯をうまく外して内野ゴロに打ち取っている。
大谷翔平のようなパワーピッチングがもてはやされる時代だが、誰もが真似できるものではない。
桑江は、栄光と挫折を知る苦労人 川口コーチの経験に基づいた助言に基づき、自分のスタイルで相手バッターに向かっていけ。
今夏も平安戦の先発は左腕 田崎で来る。私から言われるまでもなく、君たちはよく知っていると思うが、秋、春と結果が出ていないが、決して油断してはいけない投手だ。
オーソドックスに上手から投げ下ろし、真っ直ぐを中心に横に曲がるスライダー、縦に落ちるスライダーの2種類がある。
真っ直ぐは、真ん中から高めに集まるケースが多く、平安としてはこの甘いコースに来る真っ直ぐを着実に一球で仕留めたい。
追い込んでから、ボール球に外れる縦のスライダー、それを見極められて困った時には、ズバッと外角真っ直ぐで来るパターンが多いが、この真っ直ぐにタイミングを合わせ、如何にスイングできるかが勝負となる。
空振りを恐れず、中途半端なスイングをさず、しっかりとバットを強く、最短距離で振り切ることが大切だ。
縦に落ちるスライダーは、全てボール球となるので決して振るな。
この縦のスライダーを見極められると、相手Pは苦しくなる。
長くなったが、現役の君たちに最後に伝えたい。
準決勝の立宇治、決勝の国際と強豪が控えるが、まずは目の前の一戦一戦に氣を込めて、氣迫を出し、レギュラーやベンチ、スタンドの控え選手、学校関係者、OB、それに熱烈な平安ファンとともに「オール平安」で束となって、対戦相手に向かっていこうやないか。
夏に強い「鬼の平安」となり、激戦の京都を勝ち抜こうやないか。
全員で甲子園に行き、春の悔しさを晴らすぞ。