氣
氣さん (99yhcw2p)2024/9/22 06:18 (No.1275804)削除文教メモ
①投手の特徴
・平安戦の先発は、今日の城陽戦で最後に出てきた右上手投げの鈴木一真だろう。
・鈴木一真(右投左打)は、夏のすばる戦でも先発で投げており、ここ一番の大事な試合では先発している。ベテラン林守監督の信頼も厚いように見受けられる。
・同志社国際、城陽戦で先発した曽川は、平安戦では当番するとしても3番手のリリーフに回るだろう。
・鈴木で行けるところまで行き、5回あたりから平安打線に捕まり始めたところで、左腕の玉井にスイッチし、鈴木はセンターに回る。
・先発 鈴木は、投手でトップバッターもつとめるなど、文教の中では最もセンスのある選手である。
・鈴木に打たれるとピッチングの方も調子が出てくるため、平安バッテリーは、トップバッター鈴木を抑え込むことが大切だ。
・右上手投げの鈴木は、右打者の外角に山なりに緩く曲がるスライダーでストライクを取りに来る。
・鈴木は、この緩い山なりにストライクを取りに来るスライダーが一番自信のあるボール球であり、投球の軸となる。
・困ったときは、右打者外角の山なりの緩い縦のスライダーを投げ、内野ゴロを打たせて取るパターンが多い。
・平安の各バッターは、このカウントを取りに来る山なりの縦の緩いスライダー、もしくは外のストライクを取りに来る真っ直ぐのいずれかに絞り、センター方向に低く強い打球を弾き返すことを心掛ければ、鈴木を攻略できる。
・打者を追い込んでから、たまにストライクゾーンから低めのボール球に外れる縦のスライダーがあるが、この球は全てボール球。
・平安の各バッターはボール球に外れる、低めの縦のスライダーはじっくり見極め、絶対に振ってはいけない。
・鈴木は右打者のインコース寄りの真っ直ぐは、ボールが高めにふわっと浮いて打者に当たって死球となる場面が見られる。
・鈴木攻略のひとつのやり方として、右打者の場合はベース際に立って、インコースの真っ直ぐを投げにくくさせ、外の球に絞るのも有効だろう。
・外の山なりの緩い縦のスライダーをセンター方向に狙い打ちすれば、ヒットの確率は高いはずだ。
・鈴木は左打者に対しては、インコースの真っ直ぐを見せ球にし、真ん中付近の緩い縦のスライダーで内野ゴロに打ち取りに来るパターンが多い。
・左打者には、真ん中付近にやや甘めにボールが集まる傾向があるため、真ん中寄りの甘い球に絞って、鈴木の足元を狙ってセンター方向に低く、強い打球を弾き返していけば、ヒットの確率が高い。
・夏の暑さもあるのだろうが、鈴木は投手としてのスタミナ、体力がやや足りないように見受けられる。5回を過ぎるとボールが浮ついてきて、高めの甘い球が増える傾向が見られる。
・鈴木に対する攻め方としては、序盤はできるだけ球数をほらせ、握力が低下し始め、疲れが見え始める5回以降になると、ボールが高めに浮つき始め、四球を取れる確率が高い。平安の各バッターは、じっくりとボール球を見極めることが大切だ。
・鈴木は運動神経が良く器用なタイプだけに、走者が出ると過剰なほどに警戒しすぎて、投球のリズムが悪くなり、ボールがバラつく傾向が見られる。
・特にセカンドに走者がいる場合は、盛んにピックオフを仕掛けてくるため、鈴木も牽制のタイミングに注意がいって、投球のリズムが崩れてくる。
・スコアリングポジションにランナーが出ると、途端に帽子を取って汗を拭う場面が増えてくるのは、緊張とプレッシャーを受けている証拠だと見ている。
・林守監督の方針として、セカンド走者に対しては、チームとしてピックオフを積極的に仕掛けてくるように見える。
・しかし、これがかえって、鈴木にとっては牽制のタイミングに気を遣い過ぎて、投球のリズムが乱れてくる要因になっているように見受けられる。
・平安としては、鈴木のリズムを狂わせるため、出来るだけスコアリングポジションに走者を置き、ジワジワとプレッシャーを与える攻め方が有効かと思われる。
・左腕 玉井は、細身長身の上手投げの投手である。走者がいない場面では、ゆったりと二段モーションで足を上げ、テークバック後は動きがやや速くなって腕を上から投げ下ろしてくる。
・左打者の外角にキュッと縦に曲がり落ちるカーブはキレがあり、玉井はこの球を得意球としている。
・この縦のカーブでストライクを取って打者を追い込み、最後に真っ直ぐを投げ下ろし、内野ゴロに打たせて取るパターンが投球の基本となる。
・玉井は、鈴木と同じく、走者を背負うとやや投げ急ぎ、ボールが浮つく傾向が見られる。
・玉井は、よく観察すると縦のカーブと真っ直ぐの球種を見分けることができる。
・詳しくはここではあえて指摘しないが、平安ならば分かるはずだ。
・玉井の縦のカーブは、見た目以上にキレがあり、この球でストライクが取れる。
・このカーブは、新チームではなかなか打ちにくいが、一球は必ず真っ直ぐでストライクを取りにくる。
・真っ直ぐは威力がなく、高めのやや甘いコースに来るため、真っ直ぐを狙ってセンター方向へ強く弾き返せば、ヒットの確率が高い。
・左腕 玉井は、鈴木と違いあまり器用なタイプではないように見えるため、玉井に取らせるような三塁線、一塁線のセーフティーは決まる確率が高いと思われる。
・ちなみに玉井には早い牽制はなく、セカンド牽制もほとんどない。玉井の時はピックオフもあまり仕掛けて来ないため、セカンドランナーは第二リードを大きく取り、三塁コーチャーは一本でホームに積極的に回していけ。
②打者の特徴
・新チームのメンバーのうち夏のチームから残ったメンバーは、トップの鈴木(右投左打、旧チームでもトップバッター)、2番セカンドの佐伯(右投右打、旧チームでは8番)の2名だけ。
・新チームのその他のメンバーは、夏から全て入れ替わっている。
・平安バッテリーは、トップバッターの鈴木をマークせよ。
・鈴木(左打)はじっくりとボールを見極めていくタイプのバッター。1球目は振らない。
・鈴木に対する攻め方は、平安バッテリーは初球はど真ん中にドスンと投げ込んでいけばいい。
・鈴木のスイングはドアスイングとなっているため速球に対応できない。臼井、鏡の真っ直ぐには振り遅れ、フライアウトで打ち取れる。
・鈴木(左打)はベース際に立ってグリップを下げて構えることで、相手Pにインコースを投げにくくさせている。
・ストライクゾーンを狭くし、ボールをじっくりと見極めて四球を取って出塁するタイプのバッターである。
・鈴木に対する攻め方としては、臼井と鏡は力のある真っ直ぐ主体で押していき、山本は鈴木の膝下に丁寧に投げ込めば打ち取れる。
・その他、マークすべきバッターは特にいない。平安バッテリーはストライク先行で、自分の自信のある球でバッターに向かって強気で攻めていけ。
・林守監督はエンドランを仕掛けることはあるが、作戦的にはオーソドックスな戦法を取り、何を仕掛けるか分からないという怖さはない。
・ただし、チーム全体として走塁の意識は高く、セカンドランナーはヒット一本でホームに返してくる場面が多い。
・平安の外野陣は素早く打球を処理し、正確に中継へ返すことを心掛けることが大切となる。
③守備の特徴
・セカンドの佐伯は送球に難がある。
・佐伯は旧チームから残るメンバーだが、セカンドに転がすと何かが起こる可能性がある。
・内野陣はセカンドの佐伯以外、夏からメンバーが入れ替わっており、ショートの吉崎は元々投手の急造ショートである。
・センター方向へ、低く強い打球を打てば、プレッシャーのかかる大事な場面でおそらく何かが起こるはずだ。
・左腕 玉井は打球処理に難があるため、1-4-3の中間点を狙ったプッシュバンドは成功する確率が高い。
・内野陣は全体に打球処理に不安が残る。特に左腕 玉井が投げている場面では、試合展開によってツーランスクイズ、一・三塁の場面でのホームスチールも作戦の選択肢に入れておくと良い。
・鈴木がマウンドにいる場面では、セカンド走者に対するピックオフをよく仕掛けてくる。
・三塁ランコー、ベンチはデカい声で「離れた!」「ないぞ!」と声掛けは当然のことながら必要だが、ショートの動きだけでなく、セカンドの動きにも注意し、全力でセカンドランナーに声掛けすることが大切だ。
・左腕 玉井がマウンドにいる場面では、あまり器用なタイプではないため、ピックオフはほとんど仕掛けてこない。
・文教の全ての投手に言えることだが、セカンド走者がいる場面では、ともにボールが浮ついてくる傾向が見られる。
・平安としては、まずはセカンドにランナーを置く場面を作り、相手バッテリーと内野陣にプレッシャーをかけ続けると突破口が必ず開くはずだ。
文教の林守監督は、智弁和歌山で長らく部長をつとめ、その後、奈良の智弁学園の上村監督と入れ替わる形で智弁学園の監督をつとめ、甲子園にも導いた経験のあるベテラン監督である。
かつての西高の三原監督のような奇策、北嵯峨時代の卯瀧監督のようなエンドランを仕掛けるタイプではなく、比較的オーソドックスな作戦を取ってくる。
試合中の文教ベンチの雰囲気は、国際のように最前列で声を出し続ける選手が少なく、比較的大人しい印象がある。
平安ベンチは初回から全力で声を出し、ベンチ、スタンドが一体となって、チーム全体で相手を攻める姿勢を出していくことが大切だ。
失敗を恐れず、相手に向かっていく気持ち、攻める姿勢が勝利に結びつくだろう。
苦しい場面こそ、攻める気持ちが大切だ。
あとふたつ勝って、決勝で国際を倒し、京都1位で近畿に行くぞ。