氣
氣さん (8v95iepm)2023/9/17 19:36 (No.908216)削除次の京都精華戦に向けて、平安硬式野球部を愛する老兵から、現役の君たちへエールを贈りたい。
次戦も難しいことを考える必要は一切ない。
相手が精華であろうが、どこであろうがやることは同じや。
目の前の敵を倒すのみ。
そのためには、次戦も翔英戦と同じく、まずは相手チームのシートノック、相手Pの投球練習を全員の目でじっくり観察し、相手の弱点を見つけ出せ。
秋の段階で完成された新チームはほぼない。相手チームのどこかに、弱点は必ずある。
相手チームの内外野の動きをよく観察してみるといい。
打球に対する一歩めの踏み出し、ボールの捌き方、グラブの出し方、送球の良し悪し、など弱点はあるはずだ。
平安で鍛えられている君たちから見れば、何やこれと思うレベルだろうが、秋の新チームの段階では、どこもそんなもんだ。
ただし、野球というのは、面白いスポーツで、相手チームのシートノックが幾ら下手くそで、大したことないレベルであっても、それが野球の勝敗には、あまり関係がない。
「弱者が強者に勝てるゲーム」、それが野球だ。
流れるようなシートノックをしても、それが野球の勝ち負けと直結しないのが、野球の面白いところでもある。
新チームに振れるバッターがいくら揃っていても、好投手を相手にすれば、そう簡単に連打は出ないものだ。
そこをあらゆる手段を使って相手を突き崩すのが、高校野球の醍醐味だ。
平安の本当に強かった黄金期を知る私には、平安野球を受け継ぐ君たちには、それが出来ると確信している。
私に言われるまでもないが、相手チームの弱点を突くやり方にはいろいろある。
相手Pの投球モーションが大きい、相手キャッチの送球が不安定だったり、キャッチングが悪い、相手Pの投球がワンバンが多いなど、相手の弱点を見抜く観察力を持つこと。
これは、ベンチだけでない。一塁、三塁ランカーも、相手バッテリーをじっくり観察して、弱点や癖を見抜く力をつけて欲しい。
得られた情報はすぐに生かし、足を絡めて相手チームにプレッシャーをかけたり、プッシュバントを見せて、相手Pを揺さぶってみるのもいいだろう。
相手Pの投球リズムを崩せば、試合後半に必ず平安のチャンスが生まれてくる。
好投手には、相手の嫌がることをしつこく攻めてやることに尽きる。
失敗を恐れるな。
たとえ、スティールで失敗しても、相手バッテリーにはプレッシャーが確実にかかっている。
次のチャンスで、このスティールを仕掛けた失敗が生きてくる。
どんどん、スティールを仕掛けて相手バッテリーを揺さぶってやれ。
これまで京都のアマチュア野球を長く見続けてきた経験から言うと、特にキャッチャーで新チームになって初めてレギュラーを掴んだばかりの新チームというのは、必ず試合中に隙が出てくるものだ。
キャッチング、ワンバンの捕球の仕方、送球、フットワーク、内外野の観察眼など、キャッチャー経験の有無は、この秋の段階では、まだまだ未完成のまま公式戦に出ているチームが多い。
十川奨己の残る立宇治もそうやぞ。
キャッチャーが変われば、様子は必ず変わる。そこを突いていけ。
その点、平安新チームには旧チームからスタメン経験の豊富な藤原がいる。
ここは心強い。
しっかりしたキャッチャーのいるチームは、そんな簡単には負けない。
全員の目で、試合前の相手チームをまずはじっくりと観察し、皆で意見を言い合って情報共有することだ。
「なんやこのサード、送球下手くそやな」「ライトの打球の追い方、鈍臭そうやな」「このセカンドの捕球の位置、腰が高すぎるな」「このセンターは肩が強いが、バックホームの送球はホームから大きく逸れるな」
なんでも構わない。チーム内でどんどん意見を言って情報共有することが大切だ。
シートノックの限られた時間で、相手チームの弱点を10個以上見つけて出すつもりで、全員の目で相手チームの動きをじっくりと観察することだ。
そして、得られた情報をチーム内で共有し、試合の中でこの弱点を攻めていくことだ。
立宇治、国際も含め、新チームの段階ではどんなチームにも必ず弱点はある。
そこを突けば、平安の勝機が生まれる。
平安は挑戦者や。
相手がどこであれ、決して受けて立つな。
強い氣もちを持って、平安バッター陣は相手投手に、平安Pは相手バッターに向かっていけ!
エンジョイベースボールがマスコミを賑わせているが、私はよく理解していないが、エンジョイできるのも突き抜けた能力のある選手らが集まった力のあるチームでこそ、初めて出来る野球だと私は個人的に考えている。
力のないチームがエンジョイ野球すると、力のあるチームにまったく歯が立たず、無様な負け方をするだろう。
語弊を恐れずに言えば、平安のようなブリキの叩き上げのようなチームには、エンジョイなんて無縁の世界だと私は考えている。
ただし、監督から言われることだけをやるのではなく、自分たちで気づき、自主的に考える野球の姿勢や考える癖というのは、平安も見習うところもあるように個人的に感じている。
長々となって申し訳ないが、次の公式戦まであと6日しかないなか、是非、伝えたい。
この夏の京都大会準決勝、立宇治の195cm右腕 十川奨己に抑え込まれた先輩の悔しさを今こそ思い出せ。
ベンチ内で3年生が流した悔しさ涙を思い出せ。
やられたらやり返さな、男やないやろ。
目の前の敵をひとつひとつ倒していく。
次戦の精華戦も、初回から氣迫を全面に出し、5回で10点取るぐらいの気持ちで、相手チームに向かって行け。
鬼の平安になって、次も初回から圧倒したろやないか。
さぁ、行くぞ平安!